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羊水検査を受けた訳① [病院]


<羊水検査を受けるに至ったわけ>

私が以前書いた羊水検査の記事に、そして今回実際受けた記事の
ヒット数が他の記事に比べて飛びぬけて多かったので、
何故受ける心境に到ったかを書きたいと思います。
検査を受けようか悩んでいる方達の参考になれば幸いです。

中には嫌な気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
色んな考えがある中の『とある夫婦の考え』
・・・だと受止めていただければと思います。

これを決意するまで精神的にかなりの紆余曲折がありました。
まずはこれをやることによって流産したら・・?という心配。
そして結果が良くなかったらどうするの?という問題。

<安全性について>
私が相談した医師達(←検査を受けた病院以外の)は「安全性は確立された検査」との意見でした。
確かに雑誌やネットでは「危険なので勧めない」という意見が大半。
危険性については確かに1000人受けたら1~2人は流産することもあるそう。
せっかく苦労して授かった赤ちゃん。
毎日毎日大きくなっていく赤ちゃんは何ものにも変えがたいくらい可愛い。
それが検査で流れてしまったら・・・。
考えただけでも涙が出そう

すごくすごくすごく悩みました。

でも私の年齢では200人に1人はダウン症になる可能性がある(高い)。
20代前半だったら1000人に1人とかそれ以下の可能性です。
そして家系的に言っても恐らく障害を持った子が生まれるのは普通の人よりうんと高い。
異常が出る確率がリスクを上回っているのだから、
ならばやってみようではないか・・・と夫婦でこの結論に到りました。
そして『大丈夫!この子は私が絶対守る』と心に誓いました。

<羊水検査を受けたらどうするか?>
これについてもかなり悩みました。
妊娠する前は異常の診断結果が出たら絶対産まない、と思っていました。
でも実際妊娠して日に日に大きくなっていく赤ちゃんを見ると心が揺れます。

障害を持った子を抱えた事による自分達の生活が不安、も正直あります。
でも私達夫婦が一番心配なのは、
自分達が何かしらの不幸で死んでしまった時、障害を抱えた子供の将来です。
私の親戚には障害を持って生まれた子が多い。

そして身近で見る障害者を抱えた家庭の大変さ
その苦労は経験していない私でさえ涙なしでは語れない想像を絶する苦労があります。
障害者の中でもたった一人の老いた親しかいず、自分で何一つ出来ない
重い障害を抱えた33歳の従妹がいます。
彼女の知能は1歳半程度の赤ちゃん。
親が居なくなったら彼女はどうするのだろう?
誰が世話するの?親戚は誰もあずからないだろう。
一人でお手洗いもご飯も食べられないのに?
実際、障害者を抱えた伯母はこう言いました。

「障害者を抱えるのは並大抵の苦労じゃない。
 綺麗ごとなんて言ってられない。
 自分の人生はないに等しい。
 24時間子供のためだけに生きている。
 生まれたばかりの子は基本的に24時間態勢で面倒みるでしょ?
 それが一生続くのよ。一生・・・。想像出来る?
 そのうち大人になって楽になる、なんて事は一生ないんだから。
 言葉もほとんど通じないから意志の疎通もはかれない。
 でも生まれてきてしまったものは仕方がない。
 その反面、可愛いのも事実。本当に可愛い。
 面倒なしでは生きられない赤ちゃんのような我が子だけど
 自分よりも 寿命が長いのが何よりも辛い。
 自分が死んだ時、誰が面倒見るのかと思うと夜も眠れない。」

そういうのを見ていると子供を産む・・という責任の重さを感じます。
一生子供の人生に責任を持つというのが親だと思うからです。
実際医師に相談したら、
「最初は育てる覚悟で産んでも、その大変さに耐え切れず
施設に入れてしまう親も多い」
そうです。
その子の人生を受け入れて頑張ろう!
という意思はとても素晴らしいことだと思います。
でも結局放棄するなら何故もっと考えなかったの?

でも半面、施設に入れてしまうほどの大変さというのも理解出来るのです。
自分は絶対そんな事はない!なんて言いきれる自信はない。
比べる対象は違うけど、寝たきり老人の介護を苦にして心中を図る
家族がどんなに多いことか!
はたからみたら「現実逃避」と思えるような出来事も
それほど現実は辛いかもしれないのだ・・・、
という事を重く現実として受け止めようと思いました。
そしてその覚悟は生易しいものではない、ということも。

長くなるので続きます・・・・。


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